概要
本研修では、言語と非言語コミュニケーションを通じた人間心理の理解と観察力の向上を目指します。参加者は、非言語コミュニケーションが示す心理のサインを読み解く方法を学び、実際の動画を使ってウソのサインを見つけるトレーニングを行います。さらに、実際の取調べで用いられるウソを見抜くテクニックや質問法を、元刑事の豊富な経験に基づいて習得します。ヒアリング技術のセッションでは、被聴取者の心理を把握し、真実を引き出すための基本的な姿勢と具体的な方法について学びます。
内容
主な講義内容:
研修の講義部分では、言語と非言語コミュニケーションの違いと、それが表す人間心理をどのように読み解くかについて学びます。刑事が実際の現場で使うウソを見抜く技術について理論的な解説を受け、ウソのサインを含むしぐさや話し方の特徴を詳しく学びます。また、ヒアリングの基本的な心構えから事前準備、対象者の心理、具体的なヒアリング方法に至るまでのプロセスを網羅します。ここでは、対象者が本当に言いたくないことを話すよう促すテクニックも含め、効果的な質問法に焦点を当てます。
主なワーク内容:
ワークショップでは、講義で学んだ理論を実践に移すための活動を行います。動画視聴を通じて実際にウソのサインを捉える訓練、事件の取調べから抽出した具体例に基づくヒアリングのロールプレイングを実施し、ウソを見抜く質問法やホンネを引き出すための対話術を実際に試します。また、否認された際の対応策をロールプレイ形式で学び、受講者は刑事としての視点での取調べシミュレーションを経験します。セッションの終わりには、疑問に思った点を解消するための質疑応答の時間が設けられます。
時間:
3時間(180分)~6時間(360分)
定員:
30名