今回は、松竹芸能株式会社の関根康社長に、笑育研修についてインタビューをさせて頂きました。
笑育をはじめるきっかけを教えていただけますでしょうか?
弊社所属の子ども漫才師にまえだまえだがおりますが、そのお母さまが、引っ込み思案で人前で話すのが苦手な長男の航基くんを弊社のタレントスクールに連れてきたのがきっかけです。航基くんが笑いを通じてとても成長したことがヒントになりました。その後、小・中・高、そして大学生まで笑育を行う中で笑いの持つ力を確信し、これは子供だけでなく、大人にも活用することができると思いました。
私自身も、松竹で人事の責任者として様々な研修に立ち会ってきましたが、笑育研修のように楽しみながら、自分自身の鎧を取り、開放できるような研修は他にないと思っております。
笑育は、松竹だからこそできる研修です。なぜなら、松竹は寅さんをはじめ、釣りバカ日誌など人間的な作品が多く、それが親会社でもある松竹の企業文化となり、そのDNA を松竹芸能を継承しているからです。松竹芸能の漫才師やお笑い芸人は、人にやさしく、人をけなしたりして笑いを取るようなことはしませんし、人間観察に重きをおいて芸を行っています。
笑育をどのように販売されてきましたか?
これまでは弊社に直接問合せをしてきたお客様に弊社の社員が営業するほか、アントレ・ラボさんのような外部のパートナー企業様に笑育を販売してもらってきました。今年から体制をかえ、弊社独自でも販売を強化すると同時に、アントレ・ラボさんのような外部パートナーとの協力関係を強化していくつもりです。
笑育の特徴や売りはどんな点にございますでしょうか?
自分自身をリセットしたり、解き放つことができるところのほか、お笑い芸人が2組、合計4名来て、一人ひとり受講者のことを丁寧にフォローして引き出してくれる点も特徴です。
普通は芸人が来るので、そこまで一人ひとりに話しかけてくれると思っていない人も多いと思いますが、そこがギャップになり、受講者の感動を呼び起こすことにもつながっています。
講師でもある芸人が一人ひとりの受講者を大切にし、引き出すその姿勢にこそ、人を大事にする松竹のDNA が生きていると思っております。
笑育研修はどのような企業や階層におススメでしょうか?
業種や規模を問わず、様々な企業様にご利用頂きたいと考えております。そのため、アントレ・ラボさんと一緒に行っているような研修体験セミナーを行ったり、私自身が笑育について講演会でお話させて頂くようなことも行っております。
笑育の受講者対象は、新入社員から管理職、役員まで幅広い階層・レイヤーに対応することができます。ただし一番年齢を重ねた人ほど、受講後に響くような内容になっています。
同じ役職や階層別同士で研修を行うのもございますが、あえて一緒に行うのも良いと思います。世代を立場を超えて笑育を行うことで、職場における人間関係やコミュニケーションを促進することができます。
まさに笑育は「世代を超えたコミュニケーションプログラム」であり、ネットでのコミュニケーションが増える中で、どの職場でも課題となっている人間関係を解決するためのプログラムであり、笑いを使うからこそできると思います。
最後に読者の皆様にメッセージをお願いします。
エンタメ好きで松竹に入って、数十年。色々な仕事を経験してきましたが、エンタメが人の問題を解決すると思っております。それを結実したものが笑育であり、ぜひともこの笑育を体験して頂きたいと思います。
概要
この研修は、企業の従業員エンゲージメントとパフォーマンス向上を目的とし、松竹芸能所属の現役お笑い芸人による笑育を通じて、組織内のクリエイティビティとイノベーションを刺激します。新鮮な体験を提供することで、受講者の従来の研修に対する限界を打破し、心理的安全性の高いチーム作り、コミュニケーション力、プレゼンテーション力の向上に寄与します。管理職層から新入社員まで、幅広い対象層に対して、ユーモアを交えたインタラクティブな学びの場を提供します。
内容
主な講義内容:
研修は、受講者が日々の業務や新たな出会いでより印象に残る方法を学ぶ導入部から始まります。この部分では、一体感の醸成を目的とした芸人による漫才披露が含まれます。また言葉の言いかえに関する講義や漫才の作り方などの講義も行います。
主なワーク内容:
ワークショップでは、参加者は具体的な課題に取り組みます。これには、印象を残すための言葉選び、伝えにくい内容をユーモアを交えて伝えるスキル、そして実際に漫才づくりに挑戦する活動が含まれ、これらを通じて参加者の伝える力を複合的に高めます。各ワーク後は、質疑応答と振り返りの時間が設けられ、学んだ内容の定着と実務への応用を促します。
時間:
4時間(240分)
定員:
20名