綱島 佑介
和から株式会社 副社長兼経営責任者
綱島 佑介
Yusuke Tsunashima
経歴
明星大学人文学部経済学科(現経済学部 経済学科)卒業。多摩中央信用金庫(現多摩信用金庫)、製造業品質管理・工程管理責任者、クリニック事務長と異色の経歴を経て2016年より和から株式会社に入社。
文系のための統計カリキュラムを設計し、「現場に根付く統計学」をコンセプトに統計コンサルタントを行う。少ない労力で最大限の効果を発揮する学習法や思考法を教えることに強みを持つ。企業様向け研修のカリキュラム立案なども担当。
著書:「マンガでわかる ビジネス統計超入門」(講談社)
実績
大手金融機関、メーカーなどで多数研修実績あり。
現在のお仕事や活動について教えていただければと思います。
和から株式会社は、大人に数学を教えるというテーマで、12 年前に創業しました。当時は周りの人に聞いて、大人に数学を教えるビジネスがうまくいくといったひとが人もいなかったそうですが、でも12 年も事業を継続させております。
目的は、「数学で人を幸せにする」ことであり、楽しい数学や役立つ数学、大学で研究するような高度な数学から、実務で使えるレベルの数学まで数学をベースに統計学やデータサイエンスなど色々な業務に派生させてやっている会社です。
今回のプログラムを開発したきっかけを教えていただけますでしょうか?
世間一般にある統計学の講座は難しすぎるし、統計を広く多くの人に学んでほしいと思い、このプログラムを開発しました。
もう少し簡単に統計を学べるようにし、日頃数字にふれる機会の少ない一般的な社員の方でも統計学を学べる超入口の講座を作りたいと考えていました。
知り合いに数学のスーパーエリートがいて、一時期その方に社員として働いてもらい、 数式をほぼ使わないでできるデータサイエンスコースを作りました。
そうすることで、日本で普及が進まない統計をもっと身近なものにするために活動をしています。実務で使える統計学はないかなと思っていましたが、世の中になかった。まずは数学なしでスタートし、ある段階になったら数学を少し活用するプログラムになっています。
今回のプログラムを通じて解決したいこと、目指すことは何でしょうか?
中堅の人がデータサイエンスを理解して、これから上になるであろう、30 代、40 代の人たちにデータを扱い幅広い仕事、日常的な業務に生かしてほしいと思っています。
日本のデータリテラシーの平均値を上げるということを目指しています。
最先端技術が出ても、仕事に活かすことができない文化が日本にはあります。そこが1つの課題だと思っています。
最先端の技術をどうデータを仕事にいかすのか。簡単なものから知っておいたほうが良いもを学んでもらう。
日本の統計カリキュラムの入り口の間口を広げてゆきたい。
そこを目指しています。
今回のプログラムの特徴は何か?
数学などの前提条件はなくてもできる。そういう知識がなくても、データ分析の基礎が学べることが最大の特徴だと思います。
世の中に高度がデータ分析の講座があれど、あくまでもある程度の数学の知識レベルを前提にしているものが多い。
Excel ができないものは、機械学習とビッグデータの分析になります。
Excel の機能でも、回帰分析や推測分析までは行うことはできる。一般的には知られていないが、そこまでできることを知っておくことは大事だと思います。
アントレ・ラボ通信の購読者へのメッセージをお願い致します。
データサイエンスは日本で難しいイメージでとらえられていますが、日常的にできるデータ分析が出来たらよいと思っています。知りたいことを知るためのデータサイエンスを、皆さん、楽しんでやりましょう。