小林 卓也氏
ソトのガクエン 代表
小林 卓也氏
コバヤシ タクヤ
経歴
1981年京都生まれ。大阪大学人間科学研究科修了(人間科学博士)。専門は現代フランス思想。現在、京都産業大学、関西学院大学の非常勤講師として学生に哲学を教えるかたわら、哲学的思考や哲学的な生き方が現代においてもつ重要性を、一般の方々にも分かり易く伝える活動を行っている。哲学的思考コンダクター。著書に『ドゥルーズの自然哲学|断絶と変遷』(法政大学出版局)、共訳書にジル・ドゥルーズ『ベルクソニズム』(法政大学出版局)、ジョン・R・サール『意識の神秘』(新曜社)、他論文多数。
実績
1. 現在のお仕事や活動について
はじめまして。ソトのガクエン代表の小林卓也と申します。哲学のオンライン講座を開催しており、一般の方々を対象に哲学を基礎から学べる場を提供しています。具体的には哲学入門講座のほか、複数名で哲学書を一緒に読み進めるゼミ形式の「哲学思考ゼミ」を運営しています。また、企業向けに哲学を活用した研修カリキュラムの提供も行っております。
2. 今回のプログラムを開発したきっかけ
長年、大学で学生に哲学を教えてきた経験から、哲学は学生だけでなく、日常生活を送るすべての人に必要不可欠な思考のツールだと強く感じてきました。しかし、社会人が哲学を気軽に学んだり、哲学的な議論ができる場がなかなか見つからないという現状がありました。そこで、誰もが哲学に触れられる場として「外の学園」を立ち上げ、このプログラムを開発いたしました。
3. 今回のプログラムを通じて解決したいこと、目指すこと
哲学とは、企業や社会で当たり前とされてきた常識やルールを根本から疑い、クリエイティブな思考を生み出す学問です。物事を一面的に捉えるのではなく、多面的・複合的な見方で考える力を、哲学を通じて実践していただきたいと考えています。2000年代以降、哲学者と企業が共同で思考する取り組みが世界的にスタンダードとなっており、日本企業へもその流れを広げていくことを目指しています。
4. 今回のプログラムの特徴やこだわり
哲学を単なる「知識」として学ぶのではなく、「体験」として自分のものにしていただくことにこだわっています。そのため、講師が一方的にレクチャーする形式ではなく、参加者が中心となって哲学的な対話を行う場を重視しています。問いをみんなで共有しながら根本的に物事を考える体験型のカリキュラムこそが、本プログラムの最大の特徴です。
5. 実際に体験された方の声
哲学を体験された方からは、「世の中が当たり前ではない」という気づきを得たという声を多くいただいています。その気づきをきっかけに、様々な物事をもっと知りたいというモチベーションが自然と生まれるようです。哲学的な世界の見方・考え方を身につけることは、自分自身で物事を考え、学んでいくためのスタート地点に立つことでもあると確信しています。
6. 企業で哲学研修をされる際の課題感
これまでの企業研修では、管理職や将来の経営者となる40代前後の方々、あるいはすでに幹部になられている方々を対象にしてきました。現在、世の中が非常に不安定で不明瞭な時代になっているからこそ、企業として何を方針・指針にすべきかを考える上で哲学が求められています。実際に研修を受けられた方の多くが、哲学的な視点を自社の経営改善や組織づくりに活用されています。
7. 購読者へのメッセージ
哲学は難しくて自分には関係ない学問だと思われがちですが、実際に体験してみると、これまで感じたことのない知的興奮や、全く新しい視点で世界を見る体験ができます。哲学に対する先入観をいったん脇に置いて、まずその楽しさを知っていただければと思います。哲学との出会いが、皆さんの日常や仕事をより豊かにする第一歩になることを願っています。

