高橋 真
ワンダーワールドツアー製作委員会代表/NPO法人アクセプションズ理事
高橋 真
CHIKA TAKAHASHI
二児の母。大阪出身。人生19軒目の家に住み、47都道府県制覇。
大手FC本部のバイヤーから外資系マーケテイングをへて、現在は不動産系新規事業を担当。普段は会社員の傍らNPO理事や講師・研修業などを実施。東京大学大学院協力研究員、法政大学特任講師、東京医科歯科大学非常勤講師。インクルーシブな社会の実現を目指し、産学民の領域を横断的に活動している。多様な価値に触れること、それぞれが混ざり合って何かのきっかけが生まれることに面白みを感じる。好きなものは燻製とお酒のマリアージュ。
共生社会が学べるゲーム『ワンダーワールドツアー』、障がいのある子親のための小学校支援『みんなで就学活動』を手がける。
ワンダーワールドツアー製作委員会代表、NPO法人アクセプションズ理事など。
現在のお仕事や活動について教えていただけますか?
現在私は会社員としても働いていますが、自分の会社も経営しています。加えて、大学で講師を務めることもありますし、NPO の理事としても活動しています。ビジネス、学術、そして社会活動を通じて、誰もが生きやすい社会を作ることを目指して活動しています。
今回開発したプログラムについて教えていただけますか?
プログラムのきっかけは、大学院で社会課題をゲームで解決するというコンペに参加することを決めたことです。座学や口頭で社会課題や多様性を学ぶのは難しい部分もありますが、ゲームを使うことで、体験しながら学び、気づきを得ることができると思いました。ゲームを使って強制社会について学ぶことができればと思い、制作を進めました。
このプログラムで解決したいことは何ですか?
知らない人々との交流には、どうしても緊張や怖さを感じることがあります。しかし、実際に交流してみると、それは当たり前のことだと感じることが多いです。
ゲームを通じて、実際に体験しながら相手の立場に立ってみることで、知らない人やマイノリティの人々と気軽に接するきっかけを作りたいと思っています。このゲームは、実際に少数派の立場になり、その視点を体験することができるのが特徴です。
このプログラムの特徴について教えてください。
このプログラムでは、D&I(多様性と包括性)や障害者差別解消法といったテーマに取り組んでいます。ゲームを通じて体感し、その後で座学による講義を受けるという流れで、理解度が深まると参加者から好評を得ています。単なる座学ではなく、ゲームを使った体験がこのプログラムの特徴です。
ゲームの内容について、もう少し詳しく教えていただけますか。
ゲーム自体は非常にシンプルで、旅行をテーマにしたカード集めのゲームです。例えば、参加者は「音で世界を知る旅行者」などの役になりきり、その体験を通じて、障害や多様性について考えることができます。
ゲームの中で、旅行者の視点で行動することで、マイノリティの立場を疑似体験することができます。加えて、思い出カードがあり、ゲーム中に緊急避難やパレードの参加といったイベントが発生し、参加者がどのように反応するかを体験します。これにより、実際に体験した感情や思考を通じて学びます。
このゲームを通じて、どのような社会づくりのきっかけを作りたいと考えていますか?
ゲームを通じて、多様な人々との接点を作り、誰もが自分らしく生きられる社会のきっかけを作りたいと考えています。実際に体験することで、言葉や座学だけでは理解できなかったことを深く感じることができると思います。
最後に、このプログラムを通じて伝えたいメッセージは何ですか?購読者へのメッセージをお願い致します。
私は自分の娘が障害を持っていることから、誰もが生きやすい社会を作りたいと思っています。このゲームを通じて、他者との違いを理解し、受け入れることで、もっと柔軟に、そして思いやりのある社会が作れると信じています。
ぜひ一度、この体験をしてみてください。