近藤 仁美
クイズ作家
近藤 仁美
Hitomi Kondo
経歴
三重県出身。早稲田大学および同大学院卒。国際クイズ連盟日本支部長、JAPAN MENSA会員(2016~2020副会長)。大学在学時中からクイズ作家として活動し、テレビ・雑誌・イベント等、各種媒体に問題を提供する。日本テレビ系『高校生クイズ』『クイズ! あなたは小学5年生より賢いの?』、ディズニーチャンネル『ミラキュラス』リアルイベントなど担当多数。新潮文庫『教科書で出会った古文・漢文一〇〇』、笠間書院『浮世草子大辞典』等、日本の古典に関する著作・論考もある。クイズの世界大会『World Quizzing Championships』では、日本人初・唯一の問題作成者を務める。
実績
スモールサン、マイクロソフト、東京大学
現在のお仕事や活動について教えていただければと思います。
文字通り、クイズを創るお仕事です。今年の末で17 年目になります。クイズ作家は、TV やイベント、雑誌・新聞のクイズ番組の問題を作成したり、企業のプロモーションなどでクイズや雑学を提供しています。現在、クイズ作家は日本で10 人程度しかおらず、その中でも女性はほぼ一人になっています。クイズや雑学に関する書籍も何冊か出させて頂いております。
今回のプログラムを開発したきっかけを教えていただけますでしょうか?
元々私自身が本来話が得意でない方なのですが、問い方の工夫をすることで、相手の反応を変えたり、うまく場を盛り上げることができたという体験がありました。あまり話が上手ではなくても話を盛り上げることができるというのが、「問い」の力に目を向けるきっかけになりました。クイズの手法を対話の中に組み入れることは有効だと気づいたので自分の中に留めておくのももったいないと思い、プログラムにしました。
今回のプログラムを通じて解決したいこと、目指すことを教えて頂ければと思います。
人間の脳がAI よりも向いているもの必ずあると思っておりまして、適切な「問い」を立てれば、人間ならでは動きができると思います。たとえば、相手の表情から理解度を読み取り、問うた内容について考える時間を調整すること人間の方が得意だと思います。
今回のプログラムの特徴は何でしょうか?
人間は、1 日に35000 回「問い」をしているといわれています。皆さんも、その「問う」質を考えたことがあることがありますか?
「問い」の質をよくすれば生活や仕事のアウトプットがかわり、欲しい結果が得られるようになります。「問い」のたてかたによって、「問い」の質が向上すると思っています。研修の中で、クイズをするというのはあるかもしれませんが、研修のワークショップの中で、クイズを作ってみるというのは珍しいと思います。
しかもこうやればいいということを、クイズのプロがいる場で実践できますし、その場で自分が作ったクイズ、いわば「問い」への反応がわかるので、「問い」の力の伸びが早いと思います。
「問い」によって、教養の入れ方も上手になります。明日の話題と教養を効率よく仕入れることもできるようになります。教養がインプットだとすれば、「問い」がアウトプットです。 役に立つ情報の入れ方を学ぶことができると思います。
プログラムのこだわりを教えて頂ければと思います。
「問い」を意識的に立てる体験をしてもらうことは他ではあまりないと思います。「問い」に対する専門家がコメントすることで、「問い」を考えるきっかけになれば幸いです。クイズのプロが講師で研修をやるのはほかではないと思います。
購読者へのメッセージをいただければと思います。
人は、モノを問うことからは逃れがたく、モノの「問い」方が変われば仕事のアウトプットが変わります。日常会話がうまく続かない方、自分がモノを問うことに不安がある方、問うてもよい答えが返ってこない方、レシポンスが微妙な方、アウトプットをワンランクアップしたい方にはぜひご参加頂ければと思います。